そうめんに入っている色付き麺

ツルっとした食感の素麺は、麺つゆにつけてさっぱりと食べるのが定番ですが、にゅうめんにしたりチャンブルーにしたりなどさまざまなアレンジでも美味しくいただくことができます。

ところで、素麺と言えば白色ですが、色付きの麺が混じっていることがあります。

これは見た目の楽しさと清涼感の演出で入れるそうで、子どもにも好評ですが、もともとは素麺と区別する目的で冷や麦に入れたのが最初だったそうです。

JAS規格で、素麺は太さ1.3ミリ未満、冷や麦は太さ1.3~1.7ミリと定められています。

しかし両者の材料は全く同じで、客だけでなく工場でも区別しづらいという問題がありました。

そこで戦後から冷や麦に色付き麺を入れ始め、白い麺に数本だけ混ぜるようになったのだといいます。

合成着色料の使用が1970(昭和45)年に禁止となった関係で色付き麺は廃れますが、1980年代になり天然原料の着色料が開発されると色付き麺がまた作られるようになります。

ただ、老舗のメーカーでは色付き麺を素麺に混ぜないところも多いといいます。

たとえば「揖保乃糸」の冷や麦には赤と緑の麺を2本ずつ入れていますが、素麺は太さ1ミリ以下で折れやすいため色付き麺を差し込めず、入れていないそうです。