タイフーンは日本語の台風が英語化したものではない

すしはsushi、柔道はjudo、空手はkarateといったように、日本語がそのまま英語化した単語がいくつかあります。

しかし英語のtyphoonは、音は似ていますが、日本語の台風が英語として通用されるようになったものではないようです。

中国で風の前兆となる気象現象を風胎と呼んでいたのが颶の字に変わり、台風そのものを颶と表す地方も出てきて、さらに福建省で台湾のほうからくる風という意味で台風とも呼び、やがて中国では颶や台風、風台とも呼ぶようになります。

日本では古くは野の草を分けて吹く風という意味で野分(のわき)と言っていて、1810年の滝沢馬琴の読本に颶という字が使われていますが、颶風(ぐふう)と呼ぶようになったのがいつ頃からなのかは、はっきりしません。

大正時代以降になってやっと一般的に颶風という言葉が使われるようになってきたようなので、ずいぶん新しい言葉と言えますが、1949(昭和24)年あたりから颶風が台風に代わったといわれます。

颶風が台風になった由来には諸説あるようです。

このように日本に台風という言葉が生まれたのは新しく、日本語が語源でないということがいえそうです。

中国語と英語を比べてみると、どちらが古いのかはっきりわからないようです。